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ペットには残せないけど、世話頼む
ペットには残せないけど、世話頼む

ペットには残せないけど、世話頼む

 

(1)ペットには相続権がありません

日本ではペットを飼っている人の割合が3割を超えるといわれており、ペットは家族の一員であるとともに人間社会の一員にもなってきています。しかし、飼い主に先立たれて残されたペットは、そのままだと野良犬や野良猫となってしまい、人間社会から野生の世界へと、つらい現実が待ち受けることになるでしょう。このような状況を回避するためには、人間社会に残れるような手当てを考えておかなければなりません。

人間社会で生きていくためには、おなかが減ると何か食べなければならず、その時にお金が必要になります。しかし、飼い主がペットの生活のためのお金を残してあげたとしても、動物は民法上において「物」となるため、残念ながら直接的に相続することができません。物(ペット)が物(お金)を所有することはできないのです。

そこで、「生前贈与」「死因贈与」「負担付遺贈」などの方法を活用して、お世話してくれる人を通じて、間接的にお金(世話代)を相続させることが必要となります。

 

(2)生前贈与とは?

贈与者が生きているうちにペットのお世話をしてくれる人と「ペットを飼ってくれるならこのお金を差し上げます」という契約を結ぶ方法です。お金(財産)の贈与だけでなく、ペットを飼う負担との抱き合わせになるため、「負担付贈与」ともいいます。

 

(3)死因贈与とは?

「自分が死んだら、お金を贈与します」というように、贈与者(あげる人)の死亡によって効力が発生する契約です。

生前贈与と同様に、お金(財産)の贈与だけでなく、ペットの世話をしてもらうという負担もお願いしなければなりませんので、「負担付死因贈与」のかたちで契約する必要があります。

 

(4)負担付遺贈とは?

遺言で「財産の譲渡」だけでなく「債務の負担」を抱き合わせで託す方法です。「お金(財産)をあげる代わりにペットのお世話(負担)をしてもらいたい」という遺言になりますが、遺言は遺言者からの一方的な意思表示であり、それを受けた人が従うか従わないかは受けた人次第です。

したがって、生前にお世話をしてもらいたい人に事前に確認をしたうえで遺言を作成することが重要です。また、贈与でも遺贈でも、お金をあげたけれど飼い主の希望どおりにペットの面倒がみられていないということも考えられ、ペットのお世話がちゃんと成されているか、チェックする役割をお願いできる人も探しておくことが大切です。

 

(5)ペットのお世話を託すことのできる信頼できる人を見つけることが大切です

愛するペットがお腹をすかせず快適に過ごせる生活を守るためには、生きているうちに、自分以外にペットのお世話を任せることができる人を見つけておくことです。それから、前掲の方法を活用してペットの世話代の手当てをしておきましょう。

 

というわけで、「ペットには残せないけど、世話頼む」